「リンパを流したほうがいいと聞いたことはあるけれど、実際には何をすればいいのかわからない」こんな疑問を感じている方もいるかもしれません。
リンパは、体内でいらなくなったものを外へ運ぶ大切な通り道です。
普段はあまり意識することがない存在ですが、リンパは体の調子を支える役割を担っています。
この記事ではリンパの滞りによって現れやすい体のサインや、無理なく整えていく考え方についてお伝えします。
目次
リンパを「流す」とはどういうこと?
私たちの体の中には、血液とは別に体にたまった余分なものを回収して運ぶ仕組みがあります。それがリンパです。

リンパは、血液のように心臓の動きで勢いよく流れているものではありません。筋肉の動きや呼吸、姿勢の変化などに助けられながら、ゆっくりと体の中をめぐっています。
そのため、運動不足や長時間同じ姿勢が続いたり、呼吸が浅くなったりすると流れが滞りやすくなることがあります
そう聞くと「リンパを流さなくては」と思う方もいるかもしれませんが、「リンパを流す」とは強い力で押したり、無理に刺激を与えたりすることではありません。
整体の現場では、リンパが自然にめぐりやすい体の状態に整えることを大切にしています。体の緊張がゆるんで呼吸が深くなり、動きやすさが戻ってくることで、結果として体のめぐりもサポートされていくという考え方です。
なお、むくみはリンパの滞りが表れやすいサインのひとつです。むくみについて詳しく知りたい方は別の記事で詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。
リンパが滞ると体はこんなサインを出します
リンパの流れがゆっくりになると、体にはさまざまな変化が現れやすくなります。それははっきりとした不調というよりも、「なんとなく気になる」「いつもと違う気がする」といった感覚の場合も少なくありません。
たとえば、整体の現場でもよく耳にするのは次のようなお悩みです。
・体が重だるく、疲れが抜けにくい
・首や肩が張りやすい、違和感がある
・手足が冷えやすい
・寝てもスッキリした感じがしない
・肌の調子がいまいち

こうしたサインは生活習慣や体調の変化、ストレスなどが重なって現れることもあります。
そのため「年齢のせいかもしれない」「忙しいから仕方ない」と、そのままにしてしまう方も多いようです。
以前、患者様の中に、風邪のあとに声がかすれて出にくい状態が続いた方がいました。 病院で診てもらった際、「首まわりのリンパの流れが滞っている可能性がある」と説明を受けたそうです。その後、体の緊張をゆるめる整体を受けたことで「声が出しやすくなったと感じた」と話していました。
リンパの滞りはむくみだけでなく、思いがけない形で体のサインとして現れることもあるのです。
ゴリゴリ流すのは逆効果?気をつけたいリンパケア
むくみやだるさを感じたとき「流したほうがいいのかな」と思い、つい強めにマッサージをしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
リンパは体の動きや呼吸に助けられながらめぐる、とても繊細な流れです。そのため強い刺激を与えすぎると、体がかえって緊張してしまうこともあります。
「強い刺激=効いている」と感じてしまいがちですが、必ずしもそうとは限りません。
整体では体がリラックスしている状態のほうが、リンパのめぐりにつながると感じやすくなります。
もしこれまで強くマッサージをしていたとしても、「知らなかっただけ」というケースがほとんどです。これからは少し力を抜いたケアを意識してみてください。
整体でできることと自分でできること
整体ではリンパそのものを直接流すことを目的にするのではなく、体全体のバランスを整えることを大切にしています。

姿勢のくずれや筋肉の緊張、浅くなった呼吸が重なると体は動きにくくなり、体のめぐりも滞りやすくなることがあります。整体ではこうした体の緊張をやさしくゆるめ、リンパが自然にめぐりやすい状態へ近づけるサポートを行っています。
また、日常生活の中でご自身で意識できることもあります。
・深呼吸をして、呼吸のリズムを整える
・長時間同じ姿勢を続けないよう、こまめに体を動かす
・首やお腹、足首などを冷やしすぎない
・無理のない範囲で、軽く体を動かす習慣をつくる
こうした小さな積み重ねが、体の感覚の変化につながることもあるのです。
中には、「自分でケアしても変化を感じにくい」「どこを整えればいいかわからない」と感じる方もいらっしゃいます。そのようなときは、整体を活用するという方法も検討してみてください。
一人でがんばりすぎなくて大丈夫です。体の状態を一緒に確認しながら整えていきましょう。
リンパの滞りは体からのサインだと受け取ろう
リンパの滞りは特別な人だけに起こるものではなく、生活していれば誰にでも起こりうる体の変化のひとつです。無理に流そうとせず、体を整えることを意識してみてください。
「最近ちょっと気になるな」 そんな小さなサインを感じたときは、どうぞ気軽にご相談ください。体が本来のめぐりを取り戻すきっかけとして、当院がお役に立てれば幸いです。



